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ブラタモリ#83「高野山と空海」

高野山シリーズの2回目。空海の考えを体感できる場所へ。

高野山は東西4キロに渡っているが、ここに2つの重要な聖地がある。

・お堂や仏塔が立ち並ぶ、檀上伽藍。

・空海の御廟のある奥の院。

檀上伽藍(空海テーマパークのメインステージ)にあるお堂

★「根本大塔」  朱塗りの塔が、あざやかな姿。

 空海(774-835)の時代・創建時から同じ高さがあったと、

 言われており、約40mある。真言密教のシンボル。

 空海は、31歳で遣唐使として中国に留学。わずか1年で、優秀な

 成績を収め、帰国。中国の密教のトップの人から「密教を伝えるのは、

 空海だ」と指名された。1年で帰国したから良かった。遣唐使船の数は

 限られていて、次の帰国便が出たのは30年以上後だった。

 もし帰国しなかったら、いまの高野山の姿は無かったであろう。





★「金堂」  祈りの中心。高野山の総本堂。

 本堂の中へ。「内陣」という仏様を祀っている所へ入ってみると、

 両界曼荼羅が、右と左に一つずつある。

  右手にあるのが、「胎蔵界曼荼羅」・・物質の世界

  左手にあるのが、「金剛界曼荼羅」・・精神の世界

    (曼荼羅とは、仏教の世界を図に表したもの)

 両界曼荼羅なしでは、真言密教の教えは、伝えることが出来ない。

 空海が伝えたかったことを図解したもの。

★胎蔵界曼荼羅

  物質的な広がりを表している。曼荼羅の中心にエネルギーがあって、

 そこから四方八方に広がっているように描かれている。

 つまり、真ん中に太陽というエネルギーがあって、太陽系の星々が

 周りに散りばめられている。また、体の細胞も核が真ん中にあって

 たくさんの仕事をしている。

 周囲と密接に関係している物質の世界。

★金剛界曼荼羅

 9つの図に分かれている。図の右の下の世界から始まって、反時計回りに

 回り、最後に真ん中の図へ。時間の概念を表す。(ビッグバンが起こって

 太陽が生まれ、あと50億年ほどで太陽が消える。いろいろなストーリーを

 奏でながら、消滅していく。・・精神の世界)

二つの曼荼羅は、宇宙の真理を表す。

★高野山のイラストマップがある。蓮華の花で高野山の世界観を表す。

 参詣道の始まりの慈尊院から、根本大塔までの180の町石が胎蔵界の仏様たち。

 胎蔵界は、檀上伽藍まで。その先、奥の院までが、金剛界。

高野山全体を参拝すれば、空海の教えを体感することが出来る。





★金剛界へ。

奥の院の入り口に1町の石がある。金剛界の仏様を表す36の町石がある。

一の橋から中へ入り、19町へくると、奥の院に。ここから空海の御廟までの

1、5キロの間に30万もの墓と供養塔が並んでいる。

100を超える大名家が高野山に石塔を建てた。

五輪塔を建てている。これは空海がもたらした真言密教の仏を表す「大日如来」の

シンボル。単なるお墓ではなく、供養塔。高野山に眠りたいという願望、空海の

そばで過ごしたい。戦国時代、敵味方で戦った武将たちも眠っている。

★なぜ奥の院に。

釈迦が入滅してから56億7千万年後に何かが起こる。弥勒菩薩がこの世に

現れる。場所が3つあり、そのうちの一つが奥の院と言われている。その時、

一緒に現れるのが弘法大師空海。弥勒菩薩は人間の言葉は話せないので、

空海が通訳をする。奥の院に眠っている人たちは、56億7千万年後を期待。

ここがベストポジション。場所取り。

★一石五輪塔  片手で持てるぐらいの小さな石の庶民の供養塔。露出している

物だけでなく何百万もの供養塔があり、今は土の下に埋まっているものがある。

偉い人たちだけでなく、庶民まで高野山には、眠っている。

★空海の御廟の手前にある橋以後は、撮影禁止。空海が今過ごしている

「燈籠堂」があり、この先は、参拝者のみ。

★空海を感じる日々の行いがある「あじみ地蔵」

 空海の食事の味見をするところ。

1日2回、1200年の間ずっと続けられている。精進料理であるが、今どきの

もの、パスタや、焼きそばもあるという。

★空海を感じる宝「高野山霊宝館」

国宝「聾こ指帰・ろうこしいき」  空海直筆

平安時代延暦16年、空海が若き24歳の時に執筆した直筆の書。

仏教に目覚めた空海がその素晴らしさを説いたもの。

 24歳の空海は、大学に入って勉強をしていた。人々を助けるのは、

 こういう勉強ではない。いろんな勉強をした中で、仏教が人々を救う

 一番の道だと気が付いて、学校をやめて仏教の道に入る、

 その出家宣言書。文中の一節に「尊円寂一切通」という言葉がある。

 仏教の教えを極め、悟りを開けばすべてを理解することが出来る。

 24歳でこの決意表明。しっかりとした意志の強い書跡。

 意志だけでなく、書の達人といわれる由縁。

今回は、ここまで。3回目は、高野山の町を紹介する。


※空海の世界を案内した今回のブラタモリ。知らないことばかりで

あったが、空海と共に過ごしたいという大名から庶民までが慕う

大きな世界、宇宙観、幅広く奥深い精神世界。今でも多くの人が

訪れ、心安らぐ時を過ごしたいと思う由縁。空海を慕い、巡礼に

向かう人達。


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