前の1件 | -
ブラタモリ#94東京吉祥寺「なぜ人は吉祥寺に住みたくなるのか?」
東京吉祥寺は、関東の住みよい町ランキングで毎年のように
1位になっている。都心への程よい距離、駅の周辺にはデパートや
古くからの商店街があり、何でも手軽に手に入る。
さらにそのすぐそばに井の頭公園もあり、幅広い世代に人気。
なぜ吉祥寺に人は住みたくなるのか、ブラブラ歩きながら解き明かしていく。
★井の頭公園
吉祥寺駅から歩いて300mほどで、公園の入り口に。
公園の入り口からは、かなり下がっている。5~6mぐらい。
正式名は「井の頭恩賜公園」。大正2年、皇室から当時の東京市に賜った
日本初の郊外公園として開園。
公園が出来る前、江戸時代には「井の頭弁財天」が祀られていたため、
多くの人が参詣に訪れていた。弁財天は、水の湧く所にあり、井戸の意味。
昔から名水が湧き出ていた。
★神田上水
井の頭池を水源として、江戸に初めて整備された上水道。今の神田川は
その名残。江戸の人にとっては暮らしを支えるありがたい場所。信仰の
対象となっていた。
★なぜ、ここから水が湧き出るのか。
東京の地形を傾斜断面図で西から東に見てみると、西から東に低くなっている。
東京湾に向かって下っている。雨が降ると地中に浸み込み、低い方へ流れていく。
その水がある地点で蓄えきれなくなり、湧き出す。それが井の頭池のある場所。
この周辺は地下水が豊富にあり、吉祥寺のある武蔵野市は、現在でも水道水の
80%を地下水で賄っている。
★井の頭池の、かいぼり(水抜き、日干し)
池のほとりに行ってみると、ザリガニ捕りをしている。1日1000匹も捕獲する。
戦後、外来生物が増え水質が大きく悪化。このため、2014年から2年ごとに
池の水を抜き、外来生物の駆除を行っている。
この活動により、大きな成果が。「イノカシラフラスコモ」という絶滅危惧種の
藻が、60年ぶりに野生で復活した。
★公園の外へ来てみる。
江戸時代初めまでは、池があり水が豊富なのに人が住んでいなかった。なぜか。
池までに下る大きな段差が影響していた。水を運び上げたり、田畑を作るのが
大変だった。吉祥寺は、池より高い場所にある。
★玉川上水・・人口の水路
1653年、江戸の人口が爆発的に増え、水不足を解消するため、多摩川の上流
から新たに水を引いてきて、江戸の町中へ流した。玉川上水が通ったことにより
吉祥寺では、水が得やすくなり、人が住み始めた。
★明暦の大火・・明暦3年(1657)1月に起きた大火。城大名屋敷、市街地
など江戸の大半を焼いた。
この大火で、水道橋あたりにあった吉祥寺と言うお寺も焼け、周辺の住民が家を
失った。幕府はこの門前町の人たちの移住先として、玉川上水が通るこの場所を
提供し、60軒ほどの家が引っ越してきた。「吉祥寺村」と名付け、お寺は無いが、
名前だけに「吉祥寺」が残っている。
★吉祥寺の町がどのように開発されていったのか。
吉祥寺駅周辺に広がる商店街・・ハモニカ横丁が有名。
駅周辺から伸びている道路は、どれも鉄道の線路(JR中央線)に対して、斜めに
なっている。駅の北側に「五日市街道」という江戸へつながる道があり、その道を
中心に土地が区分けされた。近代になり、東西にまっすぐに鉄道が通ったので、
線路に対して道が斜めになっている。
★五日市街道から延びた道を眺めると、江戸時代の吉祥寺村の特長がわかる。
路地は、直角で、まっすぐに延びている。街道の両側に並ぶ長い直線道路が
江戸時代の痕跡。街道沿いに細長い土地を与えて開墾させた。
幅36m。奥行1140m。千川上水まで続く。江戸から4里(16k)。
歩いて神田市場へ野菜を売りに行く限界の距離。自給自足の生活が出来た。
★甲武鉄道(今の中央線)の開通。
明治32年新宿・八王子間が開通し、吉祥寺駅が開業。
駅は、元々は違う場所に作ることになっていたが、周辺の住民が反対したため、
現在地になった。
商店街を歩いていくと、やがて五日市街道沿いに四つのお寺が隣り合ってある。
明暦の大火の後、ここへ越してきたお寺の敷地は、五日市街道から中央線の線路を
越え、井の頭公園まで続いている。お寺がOkしたため駅が作れた。現在も
土地はお寺が所有。
★大正6年、井の頭恩賜公園が開園。
関東大震災の後、被害の少なかった吉祥寺に注目。短冊状の町割りが分譲
しやすかったので、街道沿いから次々に家が建ち、町の人口が増え、門前町でもある
町が栄えていった。お寺さんの縁日に合わせて、商店街はバーゲンセールを行う。
★短冊状の町割りが、吉祥寺に住みたくなる町・ナンバーワンに押し上げた。
商店街にはいっぱいお店が残っていて、すごく賑わっている。
お寺のおかげ、駅も、公園もそばにある。
※吉祥寺駅の南側も北側も賑わいがあるが、少し行くと、広く、落ち着いた風景である。
便利であり、自然もすぐそこにある。住みたくなるわけである。
【旅行におすすめ格安航空券】
大黒屋トラベル
国内航空券トラベリスト
【スカイパックツアーズ】
格安航空券モール
1位になっている。都心への程よい距離、駅の周辺にはデパートや
古くからの商店街があり、何でも手軽に手に入る。
さらにそのすぐそばに井の頭公園もあり、幅広い世代に人気。
なぜ吉祥寺に人は住みたくなるのか、ブラブラ歩きながら解き明かしていく。
★井の頭公園
吉祥寺駅から歩いて300mほどで、公園の入り口に。
公園の入り口からは、かなり下がっている。5~6mぐらい。
正式名は「井の頭恩賜公園」。大正2年、皇室から当時の東京市に賜った
日本初の郊外公園として開園。
公園が出来る前、江戸時代には「井の頭弁財天」が祀られていたため、
多くの人が参詣に訪れていた。弁財天は、水の湧く所にあり、井戸の意味。
昔から名水が湧き出ていた。
★神田上水
井の頭池を水源として、江戸に初めて整備された上水道。今の神田川は
その名残。江戸の人にとっては暮らしを支えるありがたい場所。信仰の
対象となっていた。
★なぜ、ここから水が湧き出るのか。
東京の地形を傾斜断面図で西から東に見てみると、西から東に低くなっている。
東京湾に向かって下っている。雨が降ると地中に浸み込み、低い方へ流れていく。
その水がある地点で蓄えきれなくなり、湧き出す。それが井の頭池のある場所。
この周辺は地下水が豊富にあり、吉祥寺のある武蔵野市は、現在でも水道水の
80%を地下水で賄っている。
★井の頭池の、かいぼり(水抜き、日干し)
池のほとりに行ってみると、ザリガニ捕りをしている。1日1000匹も捕獲する。
戦後、外来生物が増え水質が大きく悪化。このため、2014年から2年ごとに
池の水を抜き、外来生物の駆除を行っている。
この活動により、大きな成果が。「イノカシラフラスコモ」という絶滅危惧種の
藻が、60年ぶりに野生で復活した。
★公園の外へ来てみる。
江戸時代初めまでは、池があり水が豊富なのに人が住んでいなかった。なぜか。
池までに下る大きな段差が影響していた。水を運び上げたり、田畑を作るのが
大変だった。吉祥寺は、池より高い場所にある。
★玉川上水・・人口の水路
1653年、江戸の人口が爆発的に増え、水不足を解消するため、多摩川の上流
から新たに水を引いてきて、江戸の町中へ流した。玉川上水が通ったことにより
吉祥寺では、水が得やすくなり、人が住み始めた。
★明暦の大火・・明暦3年(1657)1月に起きた大火。城大名屋敷、市街地
など江戸の大半を焼いた。
この大火で、水道橋あたりにあった吉祥寺と言うお寺も焼け、周辺の住民が家を
失った。幕府はこの門前町の人たちの移住先として、玉川上水が通るこの場所を
提供し、60軒ほどの家が引っ越してきた。「吉祥寺村」と名付け、お寺は無いが、
名前だけに「吉祥寺」が残っている。
★吉祥寺の町がどのように開発されていったのか。
吉祥寺駅周辺に広がる商店街・・ハモニカ横丁が有名。
駅周辺から伸びている道路は、どれも鉄道の線路(JR中央線)に対して、斜めに
なっている。駅の北側に「五日市街道」という江戸へつながる道があり、その道を
中心に土地が区分けされた。近代になり、東西にまっすぐに鉄道が通ったので、
線路に対して道が斜めになっている。
★五日市街道から延びた道を眺めると、江戸時代の吉祥寺村の特長がわかる。
路地は、直角で、まっすぐに延びている。街道の両側に並ぶ長い直線道路が
江戸時代の痕跡。街道沿いに細長い土地を与えて開墾させた。
幅36m。奥行1140m。千川上水まで続く。江戸から4里(16k)。
歩いて神田市場へ野菜を売りに行く限界の距離。自給自足の生活が出来た。
★甲武鉄道(今の中央線)の開通。
明治32年新宿・八王子間が開通し、吉祥寺駅が開業。
駅は、元々は違う場所に作ることになっていたが、周辺の住民が反対したため、
現在地になった。
商店街を歩いていくと、やがて五日市街道沿いに四つのお寺が隣り合ってある。
明暦の大火の後、ここへ越してきたお寺の敷地は、五日市街道から中央線の線路を
越え、井の頭公園まで続いている。お寺がOkしたため駅が作れた。現在も
土地はお寺が所有。
★大正6年、井の頭恩賜公園が開園。
関東大震災の後、被害の少なかった吉祥寺に注目。短冊状の町割りが分譲
しやすかったので、街道沿いから次々に家が建ち、町の人口が増え、門前町でもある
町が栄えていった。お寺さんの縁日に合わせて、商店街はバーゲンセールを行う。
★短冊状の町割りが、吉祥寺に住みたくなる町・ナンバーワンに押し上げた。
商店街にはいっぱいお店が残っていて、すごく賑わっている。
お寺のおかげ、駅も、公園もそばにある。
※吉祥寺駅の南側も北側も賑わいがあるが、少し行くと、広く、落ち着いた風景である。
便利であり、自然もすぐそこにある。住みたくなるわけである。
【旅行におすすめ格安航空券】
大黒屋トラベル
国内航空券トラベリスト
【スカイパックツアーズ】
格安航空券モール
2017-12-26 16:22
コメント(0)
前の1件 | -